理学療法士国家試験対策問題!!~⑫実地問題(1)~
今回は実地問題を本番に模して選択形式にして15問作りました!!
実地問題は共通と専門の知識をしっかり蓄えることと実地問題を何度も解くことで慣れさせることが大事ですよ!
実地問題(1)
1. 測定したある神経の運動神経伝達速度はいくつになるか
ただし,電気刺激電極S1とS2の陰極間距離を250mm,S1,S2それぞれの陰極陽極間距離を20mm,S1の潜時を2.4ms,S2の潜時を6.8msとし,伝導速度は小数点以下第2位を四捨五入するものとする
2. 腕立て伏せの開始肢位から下方への運動時の運動学的分析で
誤っているのはどれか.2つ選べ.
① 上腕三頭筋は遠心性に収縮する
② 肩甲骨が外転する
③ 大胸筋は求心性に収縮する
④ 下腿三頭筋は静止性に収縮する
⑤ 肩関節は伸展する
3. 筋のストレッチ方法で誤っているのはどれか.2つ選べ
① 尺側手根伸筋:肘伸展位での手関節橈屈掌屈
② 浅指屈筋:肘伸展位で手関節背屈,第2~5指(PIP)伸展
③ 大腿筋膜張筋:股関節伸展・内転・外旋,膝屈曲
④ 縫工筋:股関節伸展・内転・内旋,膝伸展
⑤ 大殿筋上部線維:股関節屈曲・内旋・外転
4. 75歳女性.平地歩行で呼吸困難を呈し,休み休みであれば50m以上歩行可能である.肺機能検査結果を表に示す.表中のAとBを求めなさい. 小数点以下は第2位を四捨五入するものとする
実測値 予測値 %
肺活量 1.92 (l) 2.05 (l) A
努力肺活量 1.78 (l) 2.05 (l) 86.8
1秒量 0.53 (l) 1.72 (l) 30.8
1秒率 B
5. 問4の患者について適切またはみられる症状として最も考えられるものを2つ選べ.
① Hugh-Jones分類 3度である
② 乾性咳嗽がみられる
③ 残気量は増加している
④ 吸気時に捻髪音が聴取される
⑤ 乾性ラ音が聴取される
6. 問4の患者の胸部X線写真,胸部CT画像を撮った時にみられる所見で考えられるものとして適切なものを2つ選べ
① 横隔膜の平坦化
② すりガラス陰影
③ 肺野の透過性亢進
④ 蜂巣肺
⑤ シルエットサイン陽性
7. 65歳男性. 脳梗塞. 右片麻痺. 発症6日目. 意識レベルはJCS一桁. 全身状態は安定し,麻痺の進行も認めないためリスク管理(リハビリテーション医療における安全管理・推進のためのガイドライン2006に基づく)を行いながら,ベッドアップを開始することにした. 適切なのはどれか.
① ベッドアップ後,脈拍が120回/分を超えたが続行した
② ベッドアップ前,安静時SpO2が88%だったので実施する
③ ベッドアップ前,安静時体温が38℃だったので実施する
④ ベッドアップ後,呼吸数が20回/分なので中止する
⑤ ベッドアップ後,拡張期血圧が22mmHg上昇したため
中止した
8. Danielsらの徒手筋力テストで股関節屈曲の段階2を測定する際,股関節内旋,・外転位での屈曲がみられた.このとき考えられる最も働く代償筋はどれか.
① 小殿筋
② 中殿筋
③ 大腿筋膜張筋
④ 縫工筋
⑤ 大腿二頭筋
9. Danielsらの徒手筋力テストの結果を表に示す.関節可動域はすべて正常である.通常速度で直線歩行したときに予想されるのはどれか.2つ選べ.
筋 右 左
中殿筋 4 5
大腿四頭筋 4 3
ハムストリングス 2 4
前脛骨筋 3 4
下腿三頭筋 3 2
① 左のTrendelrnburg歩行
② 右遊脚後期の膝過伸展
③ 右立脚期の膝折れ
④ 右の尖足歩行
⑤ 左の踵足歩行
10. 運動負荷テストによって得られた最大酸素摂取量が2.94L/分であった最大運動時の代謝当量(METs)はいくつか. ただし,被験者の体重は60kgとする.
11. 1日の消費エネルギーは2000kcal.4週間で5kgの減量(35,000kcal)をするため,1日に300kcalの運動を行う場合の,1日当たりの摂取カロリーはいくつか.
12. 63歳男性168cm,体重90kg,2型糖尿病.血糖値の上昇で入院し,薬物治療を受けていた.検査では空腹時血糖値241mg/dL,安静時心拍数は72回/分であった.患者への対応で誤っているのはどれか.
① 最大酸素摂取量の40~60%の強度で運動療法を行った
② 運動療法による1日の消費カロリーを300kcalとする
③ インスリン投与後1時間後に運動を開始した
④ 食後2時間後に運動を開始した
⑤ 目標心拍数115回/分で有酸素運動を30分行った
13. 動脈血ガス分析結果を表に示す.正しいのはどれか.
pH 7.32
PaCO2 67.9mmHg
PaO2 58.5mmHg
HCO3- 30.4mEq/L
① 急性呼吸性アシドーシス
② 慢性呼吸性アシドーシス
③ 急性代謝性アルカローシス
④ 慢性代謝性アルカローシス
⑤ 慢性代謝性アシドーシス
14. 48歳女性.5年前に子宮頸がんの手術を行った.2年前から右下肢にリンパ浮腫が出現し,弾性ストッキングを着用していた.
1年前から皮膚が固くなり非圧痕性浮腫が認められたため,
週1回外来で理学療法を実施していたが,2日前に蜂窩織炎を発症し,現在,薬物療法中である.対応として適切なのはどれか.2つ選べ.
① 圧迫下で下肢の自動運動
② スキンケアの続行
③ 用手的リンパドレナージ
④ 患部の安静挙上と寒冷療法
⑤ 利尿薬の投与
15. 23歳女性. 2日前に室内で火災に巻き込まれ救急搬送された.
体幹前面,右上肢,右下肢前面に熱傷を負い,熱傷の分類2度(真皮深層)と診断された. この患者の状態または対応として最も適切なものはどれか.2つ選べ.
① 熱傷面積は体表面積の31.5%である
② 治癒には約3~4週間かかり,瘢痕は再生する
③ 右肩関節は内転・内旋位で保持する
④ 水疱底が白い水疱が形成される
⑤ 右手MP関節は屈曲位で保持する