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理学療法士国家試験対策問題!!~⑬実地問題(2)~

 今回は実地問題第2弾!!

15問作りました!! 力試しにぜひ解いてみて下さい!!

 

実地問題(2)

1. 74歳女性.5年前から左膝痛が出現し,徐々に増悪して歩行が困難となったため左膝に人工膝関節置換術(TKA)を受けた.術後の理学療法として誤っているのはどれか.2つ選べ.


① 術後1日目:足関節の自動運動
② 術後2日目:パテラセッティングで筋力増強訓練
③ 術後3日目:持続的他動運動(CPM)を90°で行う
④ 術後7日目:平行棒や歩行器で免荷歩行訓練
⑤ 術後14日目:全荷重での歩行訓練

 

2. 筋短縮の検査する関節角度の測定における測定法との組み合わせで正しいものはどれか.2つ選べ.


① 虫様筋:MP関節屈曲位でのPIP・DIP関節屈曲角度
② 指伸筋:手関節掌屈位での第3指PIP関節屈曲角度
③ 浅指屈筋:手関節背屈位での第2指DIP関節伸展角度
ハムストリングス:膝関節伸展位での股関節屈曲角度
⑤ 大腿直筋:股関節屈曲位での膝関節屈曲角度

 

3. みられる現象と閉塞血管の組み合わせとして最も適切なものはどれか.2つ選べ.ただし右利きの患者を想定したものとする.


① 右中大脳動脈:自然にバイバイと手を振ることができるが,
              指示されるとできなくなる
② 右後大脳動脈:食事で左側に置かれた料理を残す
③ 右前大脳動脈:ズボンを頭からかぶる
④ 後大脳動脈:手指にアテトーゼ様不随意運動がみられる
⑤ 右中大脳動脈:片麻痺があるにもかかわらず,否認する

 

4. 72歳の女性.右中大脳動脈の脳梗塞による左片麻痺.歩行立脚期の反張膝と足部の内反尖足がみられる.適応となるものとして誤っているのはどれか.2つ選べ.


① Tストラップ
② 踵の補高
③ 内側フレアヒール
④ 半らせん型短下肢装具
⑤ ダブルクレンザック継手付き金属支柱型短下肢装具を
装着し,前方の調節ロッドを押し込む

 

5. 大腿・下腿義足ソケットに関して適切なものを2つ選べ.


① 大腿義足ソケットの初期内転角10°では,大腿外側近位部,大腿内側遠位部に圧迫を受   ける
② 下腿義足ソケットの初期内転角2°では,足底外側が浮き上がる
③ 大腿義足ソケットの初期屈曲角2°では,過度の膝安定がみられる
④ 下腿義足ソケットが足部に対して過度に前方に位置していると膝折れが生じやすい
⑤ 大腿義足ソケットに対して足部が過度に後方に位置していると膝折れが生じやすい

 

6. 40歳男性.ギランバレー症候群.発症後3日目.四肢体幹の麻痺と呼吸筋麻痺のため人工呼吸管理の状態である.自律神経症状として起立性低血圧が座位姿勢にてみられる.この時期に行う理学療法として誤っているものを選べ.


① 胸郭のストレッチ
② 関節可動域運動
③ 体位排痰
④ 座位保持訓練
⑤ 低負荷・高頻度の筋持久力訓練

 

7. 46歳男性.腰痛を訴えて受診した.腰痛の原因の一つとして腰椎の前弯によるものと考えられた.この患者に行う理学療法として適切でないものはどれか.2つ選べ.


① 腹筋のストレッチ
② 大殿筋の筋力増強
ハムストリングスのストレッチ
④ 腰背筋群のストレッチ
⑤ 大腿直筋・腸腰筋の筋力増強

 

8. 58歳男性.歩行時に失調を伴うふらつきを認めた.この患者に対し,種々の検査を行った.考えられる疾患はどれか. 


     企図振戦          陰性
     振動覚障害       陽性
     温痛覚障害       陽性
     回転性めまい   陰性
     Romberg徴候   陽性

前頭葉側頭葉病変 

②小脳梗塞後遺症 

メニエール病
④糖尿病性ニューロパチー 

⑤ フリードライヒ失調症

 

9. 肩手症候群の理学療法として誤っているものはどれか.


① 自動運動による関節可動域訓練
② アームスリングの装着
③ 他動的伸張運動
④ 交代浴やホットパックの実施
⑤ マッサージによるリラクセーション

 

10. 68歳男性.脳梗塞による左片麻痺.発症後3か月時,腰かけ座位にて右上下肢で接触面を強く押して左側に転倒する現象を認めた.この場合の理学療法として誤っているものはどれか


① 鏡を用いて姿勢の傾きを認知させる
② 右側への座位リーチ動作練習
③ 左上肢を前方のテーブルに乗せる
④ 座面を上げて両下肢を浮かせる
⑤ 点滴棒などの垂直指標に体幹を合わせる

 

11. 74歳女性.脳卒中による右片麻痺.食事は自助具を用いて自立.整容は自立.更衣は可能だが装具装着には介助を要する.トイレと入浴は部分介助.起き上がり端坐位保持は自立だが,車いすへの移乗に監視を要する.移動は車いすにて自立.排尿・排便で失禁はないが,坐薬の扱いに介助を要する.Barthel Indexの点数はいくつか.


① 45点 

② 50点 

③ 55点 

④ 60点 

⑤ 65点

 

12. 脊髄損傷の機能残存レベルと可能な基本動作との組み合わせで誤っているのはどれか.2つ選べ.


① T1:床から車いすへの移乗
② T10:骨盤帯付き長下肢装具,両松葉杖で実用歩行
③ T12:長下肢装具,両松葉杖で実用歩行
④ L2:短下肢装具,両松葉杖で大振り歩行
⑤ L4:短下肢装具で実用歩行

 

13. 脊髄損傷者の機能残存レベルと自立可能な組み合わせはどれか.

 最も適切なものを選べ.


① C4:万能カフを用いた食事
② C5:両肘を過伸展し,一側上肢を車輪上に置き,同側に
        荷重することで他側の坐骨を除圧
③ C6:車いすからベッドへの前方移乗
④ C7:車いすをキャスター上げした後に段差昇降
⑤ C8:骨盤帯付き長下肢装具,両松葉杖での歩行訓練

 

14. 痙直型両麻痺児への対応として誤っているものを選べ.


① 股関節伸展・外転筋群の促通
② 足底接地をさせずに座位・立位保持訓練
③ 四つ這い訓練による交互性の随意運動促進
④ 背臥位では膝裏にクッションを入れ,股・膝関節を屈曲位にする
⑤ 膝立ち位でボールを用いたリーチ動作

 

15. 身体計測結果が殿幅40cm,下腿長43cm,座底長45cm,座位肘頭高23cm,腋窩高47cmの患者の車いす寸法で誤っているものを2つ選べ.


① シート幅:45cm 

② アームサポート高:28cm

③ バックサポート高:37cm 

④ シート長(座長):40cm
⑤ 後座高:51cm