毎日セルフリハビリ~痛みのない生活へ~

病院に行く前にまずは自宅から治療をはじめてはいかが?

理学療法士国家試験対策問題〇✕100問!!~⑦神経筋疾患~

 今回は神経筋疾患の〇✕を100問作りました!!
神経筋疾患は中枢、末梢の神経生理を理解することでそれぞれの疾患の特徴が見えてきて解きやすくなりますよ!!

神経筋疾患

Parkinson病
1. Parkinson病では線条体が変性し,黒質へ分泌されるドパミン量が減少することで運動の調節機能が低下する
2. 歩行に比べ寝返りが障害されやすい
3. 階段を上る動作に比べ,歩行が障害されやすい
4. 小刻み歩行には声掛けやメトロノームでリズムをとると良い
5. すくみ足には最初の一歩目を大きく出すか,歩き出しの足を一歩手前に引かせると良い
6. Hoehn&Yahr分類ステージ2ではADLに一部介助を要する
7. 歩行時の特徴として腕振りの消失,骨盤後傾,方向転換困難などがみられる
8. 随伴症状には認知症,構音・嚥下障害,小字症などがある
9. 自律神経症状には発汗過多,便秘,起立性低血圧などがある
10. on-off現象は薬の効果持続時間が短縮し,症状が出やすくなる
11. 薬の副作用には幻覚,夜間せん妄,ジスキネジアなどがある
12. UPDRSでADLはon時,運動機能はonとoff時を評価する
13. 脳血管性パーキンソニズムでは歯車様固縮,振戦,突進現象がみられやすい
14. 脳血管性パーキンソニズムでは歩行障害が強く,開脚位でのすくみ足,小刻み歩行がみられる
15. 脳血管性パーキンソニズムでは症状の左右差は強く,姿勢は直立であることが多く,L-dopa効果は不良である


多発性硬化症
16. 視神経,脊髄,脳幹,大脳,小脳などの主に中枢神経系の脱髄病変によって多彩な症状をきたす
17. Uhthoff徴候,Lhermitte徴候,テタニー様痙攣が特徴的である
18. 空間的多発(多数の脱随巣),時間的多発(再発と寛解)が生じる
19. 急性期にはステロイドパルス療法が有効で短期間での大量投与が望ましい
20. 女性に多く,錐体外路症状,易疲労性,急激な視力低下,複視などがみられる
21. 膀胱直腸障害,感覚障害,運動失調がみられることがある


重症筋無力症
22. 神経筋接合部でのアセチルコリンの分泌障害による疾患である
23. 女性に多く,易疲労性,複視,眼瞼下垂,遠位筋の萎縮などがみられる
24. 筋電図検査では振幅が漸増する
25. 胸腺異常の合併やクリーゼが生じることがある
26. 日内変動があり,夕方になるにつれて症状が悪化する
27. 下位運動ニューロン障害であり,治療薬には抗コリンエステラーゼ薬が用いられる
28. クリーゼは感染の他,手術や外傷,妊娠や出産,ストレス,治療薬の急激な減量などによっても生じる
29. 球症状や拘束性換気障害,感覚障害なども呈する
30. Osserman分類では新生児型,若年型,成人型に分類され,成人型はさらに下位項目に分類される
31. Lambert-Eaton症候群では男性に多く,下肢近位筋優位の筋力低下がみられる
32. Lambert-Eaton症候群では肺がんを合併しやすく,筋の反復運動により筋力が増強してくるのが特徴である


筋萎縮性側索硬化症
33. 男性に多く,脊髄前角細胞の萎縮がみられる
34. 小脳症状,錐体外路症状認知症もみられる
35. 球麻痺症状の他に仮性球麻痺症状も合併しうる
36. 重症度分類(厚生労働省)において段階3ではADLは自立する
37. 仮性球麻痺は舌咽,迷走,舌下神経の両側性障害である
38. 軟口蓋反射は仮性球麻痺では消失するが,球麻痺では保たれることが多い
39. 感覚障害,膀胱直腸障害,眼球運動障害,褥瘡は現れにくい
40. 神経原性変化であり,近位筋優位の筋萎縮がみられる
41. 呼吸機能低下が進行したALS患者には呼吸筋強化を行う
42. 一般に発症から3~5年程で主に心筋梗塞脳卒中で死亡する


脊髄小脳変性症
43. オリーブ橋小脳萎縮症,Shy-Drager病,線条体黒質変性症は遺伝性である
44. Shy-Drager病の初発症状には起立性低血圧,排尿障害がある
45. 多系統萎縮症は数年~10年程で心疾患などの合併で死亡する
46. Friedreich運動失調症は若者に多い常染色体劣性遺伝である
47. Friedreich運動失調症は脊髄後索,脊髄小脳路に変性をきたす
48. Friedreich運動失調症はRomberg徴候陰性,DTRは消失する
49. Friedreich運動失調症は凹足,内反尖足,脊柱側弯を生じる
50. 脊髄性運動失調では踵打歩行が生じる
51. 脊髄性運動失調では粗大振戦,構音障害,眼振がみられる


ギラン・バレー症候群
52. 球麻痺,顔面神経麻痺,眼球運動障害などの脳神経症状が出る
53. 先行感染が原因で末梢神経に脱髄が生じる自己免疫疾患である
54. 髄液検査では細胞数や蛋白上昇がみられる
55. 対称性に下肢から上行する弛緩性麻痺生じる
56. 末梢神経の連続刺激でM波は減少し,F波の潜時は短縮する
57. 免疫グロブリン大量静注や血液浄化療法を行う
58. 重症例では呼吸筋が障害され,閉塞性換気障害を呈する
59. 自律神経症状として頻脈,高血圧,起立性低血圧が生じる
60. 症状は1ヵ月で固定し,その後徐々に遠位部から回復する


Charcot-Marie-Tooth病
61. 末梢神経の脱髄軸索変性を呈する常染色体優性遺伝疾患である
62. 下腿から大腿の下1/3に筋萎縮がみられる
63. 凹足,外反,槌状指変形をきたし,鶏歩がみられる
64. 脱髄と再生の反復によりonion bulbを形成する


筋ジストロフィー
65. 筋強直性,顔面肩甲上腕型は常染色体劣性遺伝である
66. 筋強直性では中枢神経症状(認知症状,性格変化,傾眠)が出る
67. Duchenne型,Becker型は伴性劣性遺伝である
68. 福山型は最も発症年齢が早い
69. 筋原性萎縮では筋線維束性攣縮,血中CKの上昇がみられる
70. Duchenne型筋ジストロフィーは筋線維の大小不同,間質の結合組織増加,筋細胞膜のジストロフィン蛋白欠如が特徴である
71. 福山型では全身の筋緊張低下,脳皮質奇形,重度の精神遅滞がみられる
72. 筋強直性では顔面筋,咀嚼筋,胸鎖乳突筋,四肢近位筋などに筋萎縮がみられる
73. 肢体型,顔面肩甲上腕型は進行が早い
74. 筋強直性では小児に多く,斧状顔貌,ミオトニア,嚥下・構音障害がみられる
75. 筋強直性では心伝導障害,糖尿病,白内障などを合併する
76. Duchenne型は20歳前後で車いすが必要となる
77. Duchenne型は下肢近位筋の筋力低下が著明である
78. Duchenne型はGowers徴候,大腿部の仮性肥大がみられる
79. Duchenne型の死因は主に肺や心臓の疾患によるものである
80. Duchenne型は大殿筋歩行,動揺性(アヒル)歩行などを呈する
81. Duchenne型は下腿三頭筋,ハムストリングスに短縮を生じる
82. Duchenne型は股内転筋群,腸腰筋に短縮を生じる
83. Duchenne型は回内筋群,肘屈筋群に短縮を生じる
84. Duchenne型は手関節背屈筋群,手指屈筋群に短縮を生じる
85. Duchenne型では体幹筋が初期から筋力低下を生じやすい
86. Duchenne型は腰椎前弯,股屈曲内転,膝屈曲拘縮が出やすい
87. Duchenne型は足部内反尖足,脊柱側弯変形を生じやすい
88. Duchenne型の機能障害度分類でステージ5は歩行可能である
89. Duchenne型の機能障害度分類でステージ2では床からの立ち上がりは可能である
90. Duchenne型の機能障害度分類でステージ6では四つ這い移動が可能である


ポリオ後症候群
91. ポリオ罹患から数十年後に障害が進行する
92. 原因には肥満が考えられている
93. 脊髄前角細胞に感染する
94. 罹患した部位と対側に障害がみられることが多い
95. 運動麻痺,易疲労性,筋萎縮,手足のしびれや冷感,腰痛,筋や関節の痛みなどを生じる


顔面麻痺
96. 大脳病変では同側に麻痺が生じる
97. Bell麻痺では対側に麻痺が生じる
98. 末梢性では前頭筋の麻痺が生じる
99. 兎眼や病的共同運動(synkinesis)が生じる
100. 聴覚低下が生じることがある