毎日セルフリハビリ~痛みのない生活へ~

病院に行く前にまずは自宅から治療をはじめてはいかが?

理学療法士ってどんな職業?

初めまして。僕は今年就職したばかりの23歳の理学療法士です。

理学療法士ときくとあまり聞きなじみがないと思いますが、要するに患者さんのリハビリをする職業です。Physical Therapist略してPTとも呼ばれたりします。

 まずは、僕が理学療法士になるまでの経緯をお話ししたいと思います。

 

僕が理学療法士になろうと思ったのは高校の部活でお世話になっていた理学療法士の方に憧れたのがきっかけでした。

小中高とサッカーをやっていたのですが高校時代は怪我が絶えず、怪我の度にその方に足のテーピングやトレーニング法を教えていただいていました。

しかし練習に復帰するたびに怪我が続き、精神的にもきつくなり高2の夏に選手を諦め、マネージャーとしてチームを支えることに決めました。

進学校でもあったため勉強も非常に厳しいこともあり、正直何度もサッカーを辞めようとも考えました。

 しかし、チームメイトに引き止められ、そこで自分が必要とされていることに気づき、夏のインターハイ出場を目指してマネージャーとして貢献したいと思うようになりました。

それからは練習や水分補給ボトルの準備はもちろん、キャプテンと一緒にその日の練習メニューを考えたりもしていました。

そして迎えた夏のインターハイ予選では見事に勝ち抜いて優勝し、インターハイ出場を決めることができました。そのとき自分はこの道を選んで本当に良かったと思いました。

どの決断が正しいかを考えることも大切ですが、選んだ道を自分で正しいと思えるように行動することも大切であるとこのとき感じました。

今思えばマネージャーという役割を通して誰かの役に立ちたいという精神が芽生えたこともあり、理学療法士を目指したのかもしれません。

 

 次に自分の経験を交えて理学療法士という職業についてお話します。

 高校卒業後は県内の4年制の専門学校に進学しました。勉強はそれなりに大変でしたが、自分は元々医療系の分野には興味があったので楽しく学ぶことができました。そして理学療法士になるには国家試験に合格して国家資格を取る必要があります。国家資格を取ってしまえば基本就職に困ることはないでしょう。希望の就職先に就職できるかどうかは別ですが…

 理学療法士の就職先についてですが、実にさまざまな場所があります。総合病院やクリニックなどの医療機関を中心に老人ホームやデイサービスなどの高齢者向け施設、実際に依頼主のお宅に訪問してリハビリを行う訪問理学療法士、他にも理学療法士としての知識を生かして一般企業に就職する人もいれば、自衛隊の医療技術班として働いている人もいるそうです。

 

僕はその中でも整形外科クリニックに勤め、怪我をした人や整形疾患を患った方、整形外科的手術をした後の方などのリハビリをしています。 年齢層は小学生から高齢者までとかなり幅広いです。リハビリの内容としてはストレッチやエクササイズの指導、徒手療法、物理療法、テーピングなどが中心です。

 

整形の他にもリハビリには様々な分野があります。

総合病院に就職したならば脳卒中で体に麻痺が残った人のリハビリをする中枢神経系、心筋梗塞などで運動に制限がある方のリハビリをする循環器系、肺などの呼吸器疾患の人のリハビリをする呼吸器系、糖尿病患者などを対象とする代謝系、その他小児疾患やな神経筋疾患などの難病に対するリハビリをすることもあります。
 
 次に理学療法士に必要なことについてです。
個人的に僕は理学療法士に求められるものはコミュニケーション能力、リスク管理能力、学ぶことへの意欲などが必要だと思っています。
 この中でも特に大切なのはコミュニケーション能力です。もちろんしっかり治療するだけの知識や技術も大事ですが、良いコミュニケーションが取れなければ患者さんの信頼を得ることはできません。
 
それでは良いコミュニケーションとはどんなものでしょう?
はっきり言って正解はないと思っています。
ただ僕自身が気を付けていることは患者さんの立場になって考え、会話をすることです。ただでさえ体に痛みがあって、メンタルが落ち込んでいるときに、コミュニケーションが取れず、悪い印象を与えてしまうとリハビリの時間が苦痛なものとなってしまいます。たとえ技術がなくても患者さんの言葉に耳を傾け、共感し、安心感を持っていただくだけでも患者さんのリハビリに対する意欲は上がります。そして患者さんのやる気、意欲はもちろん怪我や病気の回復にも大きく関係してきます。
例えば新人理学療法士とベテラン理学療法士とで患者さんに対するリハビリを比べるとします。知識や技術があるベテラン理学療法士よりも知識、技術は劣るが、患者さんに親身に寄り添い、一生懸命治そうとする新人理学療法士のリハビリの方が患者さんの満足度が高かったりもします。
 
それだけ患者さんとのコミュニケーションで信頼を築くことは大事なのです。
もし患者さんの気持ちを考えてリハビリをすることが難しければ、自分の家族や大切な人がリハビリすることになった時に担当の理学療法士にどんなことを望むかを考えれば、自ずと何が大事でどんな対応をすれば良いかが見えてくると思います。
しかし、必ずしもそのような対応が患者さんと良い関係を築けるとは限りません。
人によって価値観、考え方、性格は違いますし、同じ患者さんでも日によっては気分が落ち込んでいたり、イライラする日もあります。難しいとは思いますが、そのような場合に臨機応変に対応できるとより良好な関係を築くことができると思います。
 
深く考えすぎるとキリがないので今日はこのあたりで終わろうと思います。笑
 今後はブログを通して人生で誰もが経験するであろう肩こり、腰痛、膝の痛みなどその他諸々の改善につながる自宅で簡単にできるストレッチやエクササイズを医学的知識を盛り込んで紹介していこうと思っています!
 ぜひ気軽に覗いて参考にしてみてください!
 一緒に健康な人生を目指しましょう!!